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開店休業の記

今日の本

創価学会の研究

 「創価学会の研究」(玉野和志:著 講談社)、読了。

 創価学会というと、「公明党の支持団体で〜、あと『ナンミョーホーレンゲーキョー』って唱える人たちでしょ」くらいしか知りませんでした。名前はよく聞くんですけどね。なんで宗教団体なのに「学会」なんでしょ?

 そういう知識レベルの人間が読むには、お手頃です。著者は社会学者で、本書では創価学会の教義・思想には深入りせず、どのような来歴の宗教団体で、どのような人たちが信者で、どのような評価を受けてきたか、というところを中心にまとめています。

 創設者は教員で、戦前に元々教育学の研究団体として創価学会を作ったのだそうです(だから「学会」なんですね)。やがて日蓮の思想に傾倒したことから、いくつかある日蓮宗(法華宗)の分派の一つ・日蓮正宗の在家信者組織となっていったとか。なるほど。在家ですからお寺さんというわけでもないし、同じくお題目を唱えるからといって日蓮宗(法華宗)=創価学会でもないのですね。なお、今では日蓮正宗とは対立関係にあるそうです。

 そして戦後、地方から都市部に流入した人々を組織化することで急拡大し、新興の宗教団体としては日本有数の信者を持つ(ただし、日本の宗教団体の常として正確な数字は明らかではありません)に至ったとのこと。

 宗教団体について書かれた本として内容は穏当だと思います(著者曰く「創価学会を告発するつもりも、美化するつもりもない」とのこと)が、この種のものを書くといろいろ気苦労がありそうだなと余計な心配もしてみたり。