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開店休業の記

今日の音楽 ー 叫ぶ Patty

Flaming Red

 最近、また聴き返しています、Patty Griffin の1998年の2作目、"Flaming Red" 。彼女のアルバムの中で特に好きな作品といえば、本作と次の "1000 Kisses" です。

 本作の前に出したデビューアルバムは伴奏が本人のアコースティクギターのみ(ちゃんとバックにバンドをつけて録音したのに、レコード会社はデモ・テープのバージョンの方がいいと主張してそれが通ってしまったそうで、本人は不本意だったよう)という古典的なシンガーソングライター風のものであり、この後に出した3作目以降ではどんどんカントリー方面へ傾いていっているので、結果的に彼女のアルバムの中では異色作になってしまった感がありますね。

 本作の Patty は思いっきりロック姉ちゃんと化しております。歪ませたギター、強調されたリズム。まだ2作目ということもあってか、若干こなれていないというか取って付けたようなところもないではないですが、引き締まったカッちぇーアメリカンロックが展開されています。もともと声の「強い」人なので、バンドの音に負けていません。むしろ似合ってます。この頃のライブでは The Replacements の "Alex Chilton" のカバーを披露することもあった(聴いてみたい!)そうで、"Blue Sky" や "Tony" といった正攻法でかっ飛ばすギターロックが素敵(しかしデビューアルバム聴いてファンになった人は当時さぞかし困惑したのでは、とも思いますが・笑)。その一方で、別れた元彼氏のことを歌う沈んだ雰囲気の "Goodbye" もお気に入りです。

 ところで本国では現在かなり高い評価を得ているのに、この人も日本ではさっぱり人気がありませんねぇ、残念です。まあ、お色気で売るタイプではないし、Lady Gaga 的エキセントリックな「ヘンな女」路線でもないし、踊れるわけでもないしねぇ・・・、しゃあないのか。

 そうそう、このアルバムのブックレットの写真見て気がついたのですが、この人、赤毛なんですね。それで "Flaming Red" なのか。納得。