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開店休業の記

今日の本

イスラーム文化

 「イスラーム文化」(井筒俊彦:著 岩波書店)、読了。

 先月、仏教の本を読んだところで、今月はイスラム。

 日本人にとってはキリスト教と比べてもはるかに馴染みの薄いイスラムについて、要点を絞ってわかりやすく解説したものです。一般の日本人向けイスラム入門書といってよいでしょう。読むまで知らなかったんですが、実はこちらも講演を元にしたものでした。そのためか、ところどころやはり食い足りない感はあるものの、平易な語り口で読みやすい内容になっています。

 コーランの思想傾向が前期と後期で大きく異なること、ムスリムの戦闘的な姿勢を表現しているとしてとしてよく知られている「片手にコーラン、片手に剣」という言葉は現実に即していないという指摘(コーランには「宗教には無理強いは絶対に禁物」とあるそうです)、ムハンマド以降のイスラム思想の展開等、興味深い点が多くありました。

 「これ一冊でイスラムがわかる!」とはもちろんいきませんが、とっかかりとしてはとても良い本だと思います。