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開店休業の記

今日の音楽 ー 都市の音楽(都会の音楽ではなく)

ールデン☆ベスト ULTIMATE

 1回取り上げたことがあります。つっても、もう5年も前かぁ。80年代日本の個性派バンド・PINKです。オリジナルのアルバム5枚は全部持っているんですけど、リマスタリング+初CD化曲(「MACHINE GUN HEART」と「TRAVELLER」)有りのベストが出たので、つい買ってしまいましたよ。2011年の「ゴールデン☆ベスト ULTIMATE」、16曲収録です。

 改めて聴き、ついでに前回取り上げた時の文章を読み直してみましたが、彼らの音楽に対する印象は5年前と変わりません(手抜き)。これはどう聴いても「都市の音楽」ですよね、良い意味でも悪い意味でも。躍動的な曲でも汗臭さゼロ、ダンス曲でも踊るより音にこだわってますっていう。こういうのが農村地帯から出てきたら、むしろ仰天です。

 しかし、ベストと言いながら収録曲が1〜3枚目のアルバムからのものばかりで、後期の「CYBER」と「RED&BLUE」からは1曲もなしというのは、バランスや初めて聴く人への配慮という点からはどうなんでしょう? 何か事情がありそうですけど。

 ブックレットに掲載された各メンバーの思い出話と全曲解説が、ちょっとおもしろいです。「正直良い思い出ではなかったですよ。」なんて率直すぎる発言がむしろ清々しい。当時にあってバンド幻想を持たないバンドという、そういう意味でも特異なバンドであったことが感じられます。

 加えて聴く側にもバンド幻想・思い入れを持たせないバンドでもあったような気もします。懐古的な文脈で語られるような音楽でもないため、かえって現在ではその水準の高さとは裏腹に注目されにくくなっているというのはもったいない気がします。