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開店休業の記

今日の音楽 ー 嗚呼、The Alarm よ・・・

Alarm 2000 Collection

 The Alarm よ・・・。

 ・・・、すいません、つい感慨にひたってしまいました。気を取り直して続けます。

 今回は2000年に出た The Alarm の "Alarm 2000 Collection" です。

 The Alarm は英国・ウェールズ出身の4人組ロックバンドで80年代から90年代初頭にかけて活動していました。とにかく真っ直ぐすぎるくらい真っ直ぐなギターロックを演る人たちでわたしは大好きですが、不幸にして活動時期がそうした音楽がまったく流行らない頃だったがために不遇に終わった感があります(泣)。

 これはリマスターした全アルバム+シングルB面曲・未発表曲等を満載したCD全8枚組セット。The Alarm ファン必携ともいえるものですが、以前は基本的に The Alarm のサイト(もちろん英語)のネット通販(もちろん円では買えません)のみでの販売だったようで、日本人が入手するにはちょっと敷居が高かったのですが、最近は日本のネットショップでも見かけるようになりました。

 先に不満点を挙げますと、まずアルバムの曲順が変えられていること。オリジナルを聴いている立場としては、元の曲順はいじらず最後に追加収録曲をまとめて配置、という構成にしてほしいよね。これは The Alarm に限らず、旧作にボーナストラックを追加して再発するような場合すべてに言えることですが。

 それとリマスターして、かえってイマイチになった曲も。わたしの耳はたしかに腐っていますのでそのせいかもしれませんが、しかしそれにしても "Newtown Jericho" の音のバランスはおかしいと思うぞ。

 文句はこのくらい。

 改めて聴き直すことになりましたが、やっぱりいいよね、The Alarm 。ウェールズの田舎でフォークソングかなんか歌っていた少年たちがパンク勃発に衝撃を受けて、「おれたちも何かやんなきゃ!」と盛り上がって始めたバンド、なんじゃないかとわたしは勝手に思っているのですが、そういう音楽なんですよね。そう、若気の至りと言われてもしょうがないようなロマンチシズムと悲壮感をただよわせつつ、フォーク的な朴訥さを抱えてパンク的に突っ走るロック。熱血ボーカルにさり気なく派手めなドラム。ダサいっちゃ、ダサいんだけど(だから80年代にウケなかったというのは、よくわかるんだけども・再泣)。

 全曲聴いて思うのは、とても素直なメロディを書く人たちだったんだなぁ、ということ。聴いていて不自然さや気持ちの悪さを感じるような曲は皆無。150曲もあっての話だから、これはけっこう驚異的。その分、ワンパターンだという批判もあるでしょうけど、熱唱型で(熱唱しすぎて息を切らしているのが時々聴こえる)男らしい声の Mike Peters によく合っていて、電車に乗っている時にヘッドフォンで聴いていてもついいっしょに歌いたくなるような(歌うなって)。アルバム "Change" 中盤の、ひたすら正攻法のロックであえて押し通す流れなんか大好き。

 そんで収録されているカバー曲が John Lennon に Bob Dylan に Neil Young だって。なんて分かりやすい人たちなんだっ(笑)。それが彼らの良さでもあり、弱点でもあったのでしょうが。

 発見としましては、"Change I" という曲があったこと。オリジナルのアルバム "Change" には "Change II" だけが収録されており、当時「んっ? "II" だけ? "I" は?」と思ったものですが、あったのね、"I" 。それと発表当時はあまり気に入らなかったラストアルバムの "Raw" が意外に良かったこと。・・・って、結局、何でもいいのか、わたしは・・・。

 そんなわたしが一番好きな曲は "The Day The Ravens Left The Tower"( Raven とはカラスのこと。「ロンドン塔に住みついているカラスがいなくなると塔が崩れ、ロンドン塔を失った英国は滅びる」という言い伝えがあるということを最近、知りました)、次が伝統音楽風の "Rivers To Cross" 。何でもいい割には趣味が、やはり変。