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開店休業の記

今日の本

日本神話の源流

 「日本神話の源流」(吉田敦彦:著 講談社)、読了。

 比較神話学の本です。日本と諸外国の神話の比較してその関係をたどろうというもの。

 日本の神話は大雑把に言って南方系と北方系に大別されるのだそうで、南方系は中国南部から東南アジア・南太平洋方面の神話と多くの類似点を持ち、北方系は朝鮮半島からユーラシア内陸部の草原地帯とのつながりが示唆されるものだとのこと。

 遠く離れたニューギニアにイザナギ・イザナミの物語によく似た神話があるというのは知っていましたが(ちなみに諸星大二郎のマンガで)、それとは逆方向のギリシアやイラン系のスキュタイ民族とも共通点があるというのは初耳でした。

 類似性というのは主観に左右されそうで若干危うさも感じないではないのですが、しかしおもしろい。

 これは最初に出版されたのが1975年とかなり前の本でしたので、その後の研究成果を踏まえた手頃な本があればもっと読んでみたい分野ですね。