90年代グランジの代表的なバンドの一つ、Alice In Chains の2枚組ベスト "The Essential Alice In Chains" です。ねごとを聴いていたときに "Would?" を思い出し、買ってみました。・・・って、その展開は何なの・・・?
当時のオルタナティブ/グランジバンドの中でも明らかにヘビーメタル寄りの、呪詛のようなひときわ重苦しい音が特徴。"We Die Young" 、"Rain When I Die" 、"Hate To Feel" 、"Died" と曲名からして「お前ら、だいじょうぶ?」と心配したくなるようなのが並んでいます。合わない人には徹底的に合わないと思いますんで、ご注意。逆に、好きな人には他には代えがたい魅力がある、とも言えそうです。
わたし自身の感想はといえば、初期の曲が中心の1枚目はつまらなかったのですが、2枚目はなかなか。"Heaven Beside You" や MTV のアンプラグド出演時の曲など、アコースティック調の作品が意外なくらい良かったです。
大ヒットした "Would?" はもう別格。闇からの告発状のような凄まじい曲です。当時たまたまこの曲のPVを観た時、「やべー・・・、やべーよ、アメリカ。こんなのウケるなんて、アブねぇ国だぜ」と思ったくらいで。
ネット動画で久々に "Would?" のPVを観てみました。登場するメンバー4人はわたしと同年代ですが、うち2人はもうこの世にはいません。自分たちが招き寄せた闇に呑み込まれてしまったかのようです。自己破壊的なのは音楽の中だけでよかったのに、ポーズでよかったのにと思わずにいられません。
今日の音楽 ー 「ex Negoto」