
『こんなに楽しい中国の「農民画」』(上田尾一憲:著 魁星出版)、読了。
「農民画」というのは、文字通りなんですがもともと中国の農民がその生活の中で余技として(現在は専業者もいるそうですが)描いていた民芸絵画のことを指すそうです。この本はその作品集です。
中国の絵というと山水画を思い出しますが、「農民画」はそうしたものとは全く違います。「芸術」というような感じではなく、どちらかというと郷土玩具みたいなほほえましいものです。日本でいうところのイラストや絵本の挿絵風です。写実的ではないのですが、「中国の農村」というイメージからは想像しにくいくらい、とにかくカラフル! そしてポップ! でもって、むっちゃカワいい!! カワいいもの大好き日本人としては見過ごせませんな。一枚、欲しいぞ。本のサイズが小さいことが惜しまれます。
こんなのを畑仕事のかたわらに描いている(描き手の中には七十代、八十代のジイちゃんバアちゃんもいらっしゃるとか!)とは、やはり中国、恐るべし(笑)。