昨日、すなわち元日は映画の日でもあります。時間もあるし元日なら空いているだろうということもあって、渋谷に出て1本観てきました。
「ルルドの泉で」、オーストリア・フランス・ドイツ共同の2009年製作の作品です。
ルルドへやってきたクリスティーヌ。そこは万病を癒すといわれる奇跡の水が湧き出る泉があり、カトリックの聖地である。彼女は難病のため車椅子生活を送っており、自分の体を満足に動かすことができない。救いを求めてやってきた大勢の人々とともに聖地を巡っていたある日突然、彼女は体を動かし立ち上がることができるようになるが・・・。
音楽もあまり使われない非常に平板とした描写が最初から最後まで続き、途中で寝ちゃいそうになりましたがなんとか持ちこたえました。さほど信仰心もなさそうな女性に奇跡が訪れたことに対する周囲の反応、観光地化してしまっている聖地のあり方等々、見方によっては深く考えさせられる描写がいくつも散りばめられていることは感じるのですが、その「見方」が最後までわたしにはわからなかった、というか。
ただ一点、印象に残ったのはクリスティーヌの病気が多発性硬化症という設定になっていたこと。そう、Ronnie Lane を苦しめた病です。Ronnie もこんな状態だったのだろうかと、途中からそればかり考えていました。
映画『ルルドの泉で』オフィシャルサイト