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開店休業の記

今日の本

捕食者なき世界

 「捕食者なき世界」(ウィリアム・ソウルゼンバーグ:著 野中香方子:訳 文藝春秋)、読了。

 食物連鎖の最上位に立つ「頂点捕食者」の不在が生態系を貧困化させている、という最近日本でも徐々に知られるようになってきた学説を、その研究の展開と実例に沿って紹介する一般向け科学書。おもしろかったです。

 しかし、北米にライオンやゾウを呼び戻そう、なんて計画が持ち上がるあたり(現在のところ、実現の見込みは立っていないようだとはいえ)、さすがアメリカというか、このへんの発想の壮大さは日本の及ぶところではないですね。

 国立公園にいったん姿を消していたオオカミをカナダから連れて来る試みはすでに実施されており、それまで年々悪化をたどっていた生態系がその後10年で回復に向かいつつあって成功だと評価されているそうです。日本でも絶滅してしまったオオカミたちを呼び戻すべきでしょうか? 無理かな・・・。