「JAL再建の行方」(杉浦一機:著 草思社)、読了。
昨年2兆3千億円という日本企業としては史上最大級の負債を抱えて倒産した日本航空。その破綻に至る過程と今後について世界の航空業界の現状を交えて解説。当然といえば当然ですが、関係者に対してかなり厳しい論調です。
JALばかりでなく、ここ10年20年の間に各国の名門航空会社がたくさん倒産・経営危機に陥っていたのだなと再認識しました。昨今の格安航空会社への人気とは対照的で、空の旅が特別なものから日常的なものへと移り変わった時代の反映のような気もします。わたしだって安いのは歓迎ですが(以前の機内サービスは不要なものが多いと思っていましたし)、安全面はしっかりしてほしい。そのへん、あまりに激安だとかえって不安なんですよね。いくら安くとも命と引き換えじゃあ・・・。