
また Fairport Convention 、いってみましょう。1970年の5作目 "Full House" です。
Fairport Convention は今も活動しているらしいのですが、70年代頭あたりまでの初期はメンバーの入れ替わりがとても激しいバンドで、2枚続けて同じ面子でアルバム作ったことないんじゃないでしょうか。本作制作前にも Ashley Hutchings と Sandy Denny が脱退しています。ちなみに我らが Richard Thompson 翁もこのアルバムを最後にバンドを去っています。
一聴して感じるのは、「華がなくなったなぁ」ということ。やはり、歌姫・Sandy Denny の不在は大きいですね。野郎ばかりになってしまって、ただでさえ地味な伝統寄りの音楽を演っているのに、さらに地味になってしまった印象です。
でも、何度も聴いていると良さがジワっときますね。メロディも音もなかなか。フィドルやマンドリンが伝統音楽風に鳴りまくっているところに、リズムがもろロックだったりして妙な感じもありますが。ボーカルはゲストは入れず、男衆だけで曲ごとに分担しているみたいですね。。
翁もがんばってます。歌はまだまだ修行が必要だなぁというレベルですが、ギターはかっちぇー。"Poor Will And The Jolly Hangman" なんか、ええぞ。
3作目 "Unhalfbricking" には一歩譲るとしても、4作目 "Liege & Lief" よか好きだな、わたしは。
今日の音楽 − "Unhalfbricking"