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開店休業の記

今日の本

右翼は言論の敵か

 「右翼は言論の敵か」(鈴木邦男:著 筑摩書房)、読了。

 著者は一般での知名度も高い右翼の論客。以前にも1冊、取り上げたかと思います。

 表題からすると、「暴力を否定せず、むしろそれによって自らの主張を通そうとする(と思われている)右翼と、現代日本社会においてほとんどだれもが支持し尊重する言論の自由とは、相容れぬ対立関係にあるのか否か」という問題提起の書、というように受け取れるのですが、ちょっと違いました。

 著者があとがきで述べていますが、当初は表題どおり、右翼と言論の関係について書くつもりでいたのが途中で方向性が変わったそうで、読んでみると戦後右翼思想家列伝という内容で、おもしろかったのですがややアテが外れました。題も変えた方がよかったんでは?

 思ったのは、「右翼思想というのは、政治哲学というより宗教・信仰に近いのでは」ということ。少なくとも著者のこの本での記述を読む限りでは、そんな風に感じました。

 この本を読んでも右翼思想に感化されることは特にありませんでしたが、著者が解説する「右翼の観点」については教えられるところ、大でした。