
「中東 危機の震源を読む」(池内恵:著 新潮社)、読了。
若手のイスラム圏研究者が月刊誌に連載していた中東分析の記事をまとめたもの。
中東におけるその時々の問題を随時取り上げる形式で連載されていたものをそのまま時系列順に収録したため、話があちこちに飛んでしまうきらいはありますが、一篇一篇はよくまとまっており、読みやすくかつ興味深い内容が豊富でした。改宗にかかわる問題や政治と宗教との関係など、かの国々が日本とは大きく異なることを、改めて感じさせられました。相互理解はなかなか容易ではなさそうです。