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開店休業の記

今日の音楽 − 物憂いカントリー

Written In Chalk

 Patty Griffin のアルバムにゲスト参加していたことから、その存在を知ったアメリカのカントリー/フォーク系ご夫婦デュオ・Buddy & Julie Miller なんでございます。二人とも活動経歴は長いらしいのですが、夫婦名義のアルバムはこれが2作目、昨年発表された "Written In Chalk" です。

 カントリーミュージックの聖地とも言われるテネシー州ナッシュビルで録音されただけにカントリー色が濃い作品ですが、ご陽気でもお賑わしくもない、どこか気だるさとくすんだ色合いを感じさせる音です。Patty Griffin 、Robert Plant 、Emmylou Harris といった有名どころもゲスト参加していますが、さほど目立った感じはなく、あくまでご夫婦主体。

 収録曲の3分の2を提供しているのは奥さんで、夫婦共作が1つに後はカバー。ボーカルは二人で分け合う形ですが、どちらもちょっと癖のある声。ダンナの Buddy はいかにもカントリーっぽい感じ。奥方の Julie は舌足らずのチョイしゃがれ気味の鼻声・甘え声、日本人の歌手でこんな歌い方する人、いなかったっけ?

 地味ですが良い作品だと思います。この前、取り上げた Patty Griffin の新作(ちなみにプロデューサーは Buddy Miller )より良かったです、正直言って。

 Julie が歌う "Don't Say Goodbye" と "Everytime We Say Goodbye" が好き(しかし、対照的なタイトルだな・・・)。