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開店休業の記

今日の音楽 − 春にふさわしく

Upon Reflection / The Dawn Anthology

 あるサイトで大推薦されていたので聴いてみました、HERON です。"Upon Reflection / The Dawn Anthology" 、2006年に出た2枚組編集盤です。

 HERON については詳しいことはわからなかったのですが、主として1970年代前半に活動していた英国のフォーク・グループだそうで、この2枚組CDは1970年の彼らのデビューアルバム "HERON" と1971年の2枚目 "Twice As Nice And Half The Price" に未発表曲等を追加したもの。

 どちらのアルバムも屋外で録音されたもののようで、鳥のさえずりや列車が通り過ぎる音が聞こえたりします。"HERON" はアコースティック・ギターを中心に時々からむオルガンがいい感じ、"Twice As Nice And Half The Price" はドラム・ベースの全面参加によりかなりロック色が濃くなっていたりと、若干趣きに違いはありますが、どちらもゆったり穏やかで田園的なフォークが基調です。

 歌も演奏も特にうまいという感じではありません。英国のグループだけに、フォーク系の曲を演る時の Paul McCartney や Ray Davis にもつながるような雰囲気もありますが、彼らのような強力な個性は持っていませんし、突出した1曲というのも見当たりません。何の変哲もないバンド、という気がしなくもありません。

 しかし、その何の変哲もなさが心地良くもあります。CD2枚で43曲も入っているのですが、いつのまにか聴き終わっているような、そんな感じ。そのうららかさが春にぴったりで、いい時期に聴きました。