
奄美の島唄なんだそうです。朝崎郁恵の「うたあしぃび」、2003年のアルバムです。彼女は奄美民謡の第一人者なんだそうです。
ジャンルは民謡ですが、バックの演奏は現代的かつ変化に富んでいます。おかげで伝統芸能にありがちな退屈さ(慣れない者にとっての)はなく、なかなかユニークな味わいがあります。と、同時に違和感もありますが。評価が分かれそう。
ただ、ご当人はそんなこと気にせず、どこまでも「自分の歌いたいように歌う」という風でありまして、なんか可笑しい。時々つかえるような、独特の節回しです。技巧的な唄ではありません。代わりに土地に根付いたたくましさと押しつけがましさのない説得力があります。
で、わたしはピアノが唄に寄り添っているような「行きゅんにゃ加那」が好き。