メニュー 蕭寥亭 検索

開店休業の記

今日の音楽 − CD3点で三千円篇・中

Pet Sounds 40th Anniversary

 「CD3点で三千円篇・上」は U2 でしたが、今回も大メジャー、The Beach Boys! しかも "Pet Sounds"(1966年)。リーダー・Brian Wilson が同時代の怪物 The Beatles に対抗するべく、まさに心血を注いで完成させた作品とされています。そのCD+DVDの40周年記念バージョンで輸入盤なんですが、日本で独自に解説・訳詩・DVDにおける各人の発言の訳(字幕はありません)を収録したブックレット付で発売したもの。"Pet Sounds 40th Anniversary"(2006年)です。元のお値段は5,000円! やったぜ! ・・・中身、聴く前に満足してどうする・・・。

 「黄金のアメリカン・ポップス」・・・。聴いていると自然にそんな言葉が浮かんできます。よく新聞広告に出てくる通販のCDセットの売り文句みたいで、聴いている人間のセンスが最悪だということを暴露しているようなモンですが・・・。しかし、そんな安っぽい言葉など、どこかに放置しておいてよろしい。練りに練られた美しさを持った音楽であることは、最悪のセンスの持ち主にも感じられますし。看板のハーモニー。英国バンドとはまた違ったアメリカらしい明色の楽曲。今のわたしの好みとはあまり近いとはいえないのですが、それでもやはりさすがです。

 しかし、その美しさの陰で、創作活動の重圧から精根使い果たしつつあった Brian Wilson はこの作品を出した後、精神的な問題を抱え長期にわたって半ば隠遁生活を送ることとなりました。代償は大きかった、ということでしょうか。