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開店休業の記

今日の音楽 − 忘れててゴメン

Five Leaves Left

 この前、Vashti Bunyan を聴いていて突然思い出し、棚から引っ張り出してもう一度聴いてみることにしました、Nick Drake 。彼の1969年のデビュー作、"Five Leaves Left" です。

 これ、いつ買ったのか憶えていません。わたしが持っているCDは1995年の発売のものなので、それ以降としてももう10年以上経っているよなぁ。

 白状しますと、買った当時はあまり良いとは思いませんでした。数回聴いてすぐ棚の奥にしまいこんで、それっきりじゃなかったかな。多分、そのころの気分と合っていなかったんでしょう。もっと印象の強烈な音楽を求めていたような気がします。

 改めて聴いてみると・・・、なかなか良いわ、これが。

 大雑把に言ってしまえば、英国的憂鬱さをたたえたフォーク系シンガーソングライター、という感じです。しかし、穏やかに淡々とつぶやくような歌声、静かに忍び寄ってくる闇のような曲調、古典的な美しさを持つストリングス、心地良いアコースティックギター、なるほど凡庸ではありません。

 おおっ、1曲目のカントリー風のイカしたエレクトリックギターは Richard Thompson 翁ではないですか!(この当時はまだ翁ではなかったでしょうが)Danny Thompson も参加してるじゃん。

 全体にとてもシンプルな構成の作品です。派手なところはまるでなく、ポップな曲も見当たりません。じっくり聴かないと良さがわかりにくい人で、その余裕があるときに聴くべきでしょう(反省)。生前、成功しなかったってのはよくわかる話です。でも、こうした作風が好きな人にとってはメチャハマる作品では? Vashti がお好きな方にも一聴の価値があると思います。