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開店休業の記

今日の音楽 − わたしの基本

The Columbia Studio Recordings, 1964-1970

 ついに当サイトに登場っ、Simon & Garfunkel ! 各アルバムがリマスターされてボーナストラック付で再発されているのは知っていましたが、旧盤で全作持っていましたからねぇ、手を出しかねていたのですが、安く売っているのを見つけてようやく購入しました。

 "Wednesday Morning, 3 AM" 、"Sounds Of Silence" 、"Parsley, Sage, Rosemary and Thyme" 、"Bookends" 、"Bridge Over Troubled Water" の5作が入ったCDボックスセット、"The Columbia Studio Recordings, 1964-1970" です。ボーナストラックは別バージョンや未発表曲。各アルバムに数曲づつ追加されています。

 十代後半のころのわたしはもっぱら Simon & Garfunkel と Paul Simon のソロ作を聴いて暮らしていたと言っても過言ではないくらいで、中には2,3千回くらい聴いた曲があると思います。今に至っても、あのころ彼らに受けた影響によって聴く音楽を判断しているところが、どこかにまだ残っています。

 さて、今回、5作聴きなおしてみて感じたことがいくつか。

 "Wednesday Morning, 3 AM" の簡素な音が意外なくらい魅力的だったこと。十代のころには、やや変化に乏しいこのアルバムはあまり良いとは思っていたのですが。あっ、でも、当時から "The Sound Of Silence" はこのアルバムに収録された、ボーカルとアコースティックギターだけバージョンの方が好きです。ファンならご存知でしょうが、大ヒットしたバージョンはプロデューサーが勝手に(二人は不在だった)エレクトリックギター等を追加したものです。いかにも取って付けたような出来で、昔っから違和感がありました、あれは。

 また、"Simon & Garfunkel" とはいっても、デュオとしては Paul Simon 一人の比重が大きすぎたなと改めて思いました。昔はそう気にしてなかったんですが、今の歳になってから聴くとそのことがはっきりと感じられてしまいます。人気絶頂時に解散し6年ほどと短い活動期間で終わったのも、そのことが影を落としたのか。

 それと Paul Simon はやっぱりギター、うまいわ。ギタリストとしても多分一級だと思うんですけど、どうでしょう?

 肝心のリマスターの効果は・・・、よくわかりません・・・。そんなにいいオーディオで聴いていないし、そんなに耳がいいわけでもないしねぇ。ボーナストラックは、もっと曲数あってもいいような気がするけど。まあ、Paul Simon は未完成曲とか、有ってもあんまり出したがらないだろうしな。聴いて驚くような曲もありません。熱心なファンにとってはそれでも価値のあるものでしょうけれど。

 彼らの音楽については「美しいハーモニー、美しいメロディ」という面が強調されることが多く、もちろん、わたしもその点に異論があるわけではないのですが、わたしにとってはそれに加え、Paul Simon が作り出す冷ややかといってもいいくらいに抑制され、かつ静かに張りつめた音世界が重要でした。それは独特、といっていいくらいものだと思っているのですが、そういう評価はあまり聞かないですね。

 個々の曲については・・・、言及は避けます。一時期、あまりに繰り返し密着して聴いた音楽ですので、何か語ろうにも今さら言葉が出てこないし、無理やり出そうとしても、一般性と脈絡のまったくない、圧倒的に個人的体験に依拠したつぶやきの羅列がこぼれ落ちてくるだけのような気がしますんで。