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開店休業の記

今日の音楽 − セーガン先生〜っ

The Best Of Vangelis

 わたしが少年のころ、今となってははるか昔のことですが(笑)、「COSMOS」というアメリカ産の科学番組が日本のTVで放映されたことがありました。当時としてはきわめて斬新な映像、相対性理論や宇宙論、生命の進化にDNA(わたしがDNAという言葉を知ったのはこの番組ででした)等々、それまで一般にはあまり理解されていなかった事柄をわかりやすく、かつおもしろく解説したこの作品はかつて科学を扱ったTV番組としては異例といっていいほどの反響を呼んだものでした。

 わたしも夢中になり、ビデオで繰り返し観ては感心していました。監修を務めた天文学者・故カール・セーガン博士のとても楽しげな番組進行も記憶に残ります。名作ですね。

 さて、今回取り上げるCDはギリシャ出身のキーボード/シンセサイザー奏者 Vangelis の "The Best Of Vangelis" です。某ネットショップでたまたま見かけて購入。前述の「COSMOS」でテーマ曲として採用されたのが Vangelis の "Heaven And Hell" で、ちょっと聴きたくなったものですから。

 2002年に出たベストアルバムなんですが、収録曲のほぼすべてが1975〜1977年の間と、かなり限られた期間の作品しかありません(ちなみにオーストラリア盤)。Vangelis はその後も映画音楽などの分野で活躍を続け、「炎のランナー」や「南極物語」のサントラでも知られていますが、そのへんはまったく入っていませんのでご注意。

 それにしても思いっきり「電子音楽」ですねぇ。時代を感じさせる音です。今ではお手軽に当たり前のように使われるシンセサイザーですが、あのころは音楽に新たな可能性を広げるものとして捉えられていたのでしょうし、そういう意気込みの感じられる音でもあります。

 1曲挙げるとしたら "Alpha" 。やはり「COSMOS」で使われていた曲で、宇宙をテーマにした映像にふさわしい壮大さと迫力があります。

 基本的に歌無しの曲ばかりですが、"So Long Ago, So Clear" と "Shine For Me" では Yes の Jon Anderson がボーカルで参加しています。