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開店休業の記

今日の本

数学で犯罪を解決する

 「数学で犯罪を解決する」(キース・デブリン/ゲーリー・ローデン:著 山形裕生/守岡桜:訳 ダイヤモンド社)、読了。

 犯罪捜査に応用されている数学を、FBI捜査官の兄と数学者の弟が活躍する犯罪物のTVドラマに絡めて紹介するというもの。わたしはそのドラマは観ていませんが、観ていなくても楽しめました。使われている数式等も概ね一般向けを越えないレベルなので難しくはありません。

 指紋の証拠としての信頼性に疑問を投げかけている点(証拠として有用ではないと言っている訳ではない)については、わたしも個人的に気になっていましたので、「やっぱり」という感じでした。実際に指紋鑑定の誤りから冤罪を着せられてしまった実例もあるそうです。そんなことになっちゃったら、どうしたらいいんでしょう? 「指紋が一致した」と言われたら、誰もが「こいつが犯人だ!」と思うものでしょうし、それを覆して無罪を証明するのって相当困難なのでは。

 それから、不適切に使用された数学的証拠が誤審を呼んでしまう可能性を指摘している部分も気になったところです。このへん、「数学で犯罪を解決する」という題からはやや外れたところ(全体としては題のとおりの内容の本です)ではありますが、日本でもこれから陪審員制度が始まるわけですしねぇ・・・、無用の心配かもしれませんがどうしてもそちらに関心が・・・。