
「バゴンボの嗅ぎタバコ入れ」(カート・ヴォネガット:著 早川書房)、読了。
「追憶のハルマゲドン」・「モンキー・ハウスへようこそ 1・2」と読んで、これで日本で出版されているカート・ヴォネガットの短編もほぼ読んでしまったことになります。本書には発表時期が1950年から1963年にかけての作品23篇が収められており、読み応えはたっぷり。SF的な設定や戦争がからむ話は少なく、「アメリカ庶民の一情景」とでも言うべき作品が多いのが特徴。
すれちがう父子関係を描いた「自慢の息子」が、ありがちな話でありながらなぜか印象に残りました。わたしにも思い当たるところがあるせいか。
今日の本 − 「モンキー・ハウスへようこそ 1・2」