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開店休業の記

今日の本

モンキー・ハウスへようこそ 1

 「モンキー・ハウスへようこそ 1・2」(カート・ヴォネガット・ジュニア:著 伊藤典夫・吉田誠一・浅倉久志他:訳)、読了。

モンキー・ハウスへようこそ 2

 昨年亡くなったアメリカの作家カート・ヴォネガットの短編集。

 ヴォネガットの長編はすべて読んでいますが、短編は読んでいませんでした。故人を偲んでここらで一つ、読破しようかと。本人から「遅い、生きてるうちに買ってくれ」とか苦情を言われそうですが。

 いや、この短編集は一度読もうとしたことがあるのですが、途中でいつのまにか読むのやめちゃった記憶が・・・。どうも短編だとヴォネガットはオチが早すぎて物足りません。一閃の切れ味で勝負が決まる20ページ程度の分量ではヴォネガットの真価は発揮できないような気がします。長編作家としての地位を確立した1970年以降はほとんど短編を書かなくなったそうですから、本人もそう思っていたようです。まえがきで「この本の中身は、わたしが長篇小説を書く資金を作るために売った作品の見本帳だ」と、またミもフタもないことを言っていますし。

 でも、ヴォネガットですからつまらないってことはありません。ファンならやはり読んどきましょう。損はないです。