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開店休業の記

今日の本

昭和天皇

 「昭和天皇」(原武史:著 岩波書店)、読了。

 昭和天皇についての本は数多いですが、これは視点がおもしろい。従来、政治との関係で分析されることの多い昭和天皇を、あまり注目されることのない宮中祭祀との関係、いわば「宗教的存在としての天皇」に重点を置いたもの。母・貞明皇后や弟たち・秩父宮や高松宮との家族関係や多大な関心を抱いていた生物学の研究などにも紙幅が割かれており、「外側からの天皇像」ではなく「内側での(宮中での、もしくは心的な部分についての)天皇像」を追った本です。

 著者は大正天皇についても書いていますね。あちらも興味深いものでしたが、こちらもなかなか好著。