
「企業とは何か」(P・F・ドラッカー:著 上田惇生:訳 ダイヤモンド社)、読了。
企業マネジメントの古典、らしいです。書名はよく耳にしていましたがどんな本かはよく知りませんでした。発表されたのは1946年、第2次世界大戦直後ですぜ。ひょえっ。考察の対象となった企業は現在も(トヨタにその座を奪われそうですが)世界最大の自動車メーカーとされるゼネラルモータース。
60年以上前の本なんであまり参考にならんだろうなと高をくくっていたのですが、ごめんなさい、失礼いたしました。現在でも新鮮、とまでは言えなくとも現在にも通ずる十二分に重要な指摘がそこかしこに盛り込まれています。
曰く、
「利益とはリスクに対する保険料である」
「国の存続、繁栄、防衛の観点からも、天然資源の保全が必要となっている」
「賃金では尊厳は得られない」
「GMの経営のように二〇年以上経ったものは、すべからく陳腐化の惧れがあるため再考の必要がある」
などなど。一読の価値ありです。