
実はよく知らないバンドです、Dando Shaft 。
一応、ネットで調べたことをここに書いておきましょう。Dando Shaft は英国コベントリーで1968年に結成されたフォーク・グループです。分類すれば同じ時期に活躍していた Fairport Convention や Steeleye Span らと同系統ということになるのでしょうが、このバンドの特色はあくまでアコースティック楽器にこだわったこと。Fairport Convention や Steeleye Span が電化することにより英国フォークの革新を狙ったのに対し、こちらは基本的にドラム無し、ベースもアコースティックのアップライトベースでと、別の手法をとったことになります。
で、このCD、"Anthology" は彼らの1枚目から3枚目のアルバム+ラジオ出演時の演奏等のボーナス曲を加えて2枚組に収録した、わたしの大好きなてんこ盛り盤です。でもって、輸入盤でほとんどCD1枚分のお値段で売っていたので・・・、よく知らないのに買ってしまいました。すいません。
1枚目のCDの頭から8曲目までが彼らの最初のアルバム "An Evening With Dando Shaft" のもの。このアルバムでは伝統的なフォークを割と素直に演奏しているように思えます。マンドリンやフィドルががんばっていますね。しかし、Steeleye Span 聴いた時にも思ったんですけど、なんだか重っ苦しくておどろおどろしい・・・。エコー、効かせすぎ・・・。英国フォークの歌詞ってとんでもない内容のがけっこうあると聞きましたが、さもありなんと感じてしまう音です。歌詞カードついてなかったので、ほんとうのところ何歌っているかはわからないんですけどね。フォークというんだから似たようなもんだろと、アメリカ西海岸系さわやかフォークを連想してはいけません。ええ、決して。
9曲目から19曲目までが2枚目のアルバム "Dando Shaft" 。1枚目は男だけだったグループにここから女性が1人、ボーカルとして加入したようです(歌い方、声質は Sandy Denny っぽいです)。アルバム全体の雰囲気がぐっと華やかになりました。女性の存在はなるほど偉大だ、という風に言ってもいいのかもしれませんが、野郎ばかりのむさい所帯に女の子がやってきて、つい舞い上がってしまった男どもの姿を想像してしまうわたしはやっぱり性格が歪んでいるのでしょうか。
最後20曲目はボーナス曲。
2枚目のCD1曲目から4曲目がラジオ出演時の演奏。さらに開放感が出てきて、わたしはこのへんが好きだけど。
5曲目はシングル曲。
6曲目から最後までが3枚目のアルバム "Lantaloon" 。最初の曲なんかはあともう少しでロックンロール、というノリに効果音が使われていたりしてだいぶ趣を異にしています。この曲ほどのは他にないものの、全体的に方向性を少し変えていこうという意図はうかがえます。
それにしてもアルバム3枚分+αは一気に聴くには多すぎました。もうお腹いっぱいです。