「夏王朝」(岡村秀典:著 講談社)、読了。
夏は記録に残る中国最初の王朝とされていますが、2、30年ほど前まではその実在については疑問視されていたように思います。しかし、その後考古学的な調査が進んだ結果、夏に相当する王朝は実在したとの見方が有力になってきたとか。
本書は近年の研究成果を踏まえて夏王朝を考察したもの。
これまでにも新聞などで「幻の王朝・夏の旧都発見!?」といった記事に接する機会は幾度かあったのですが、単発的・断片的な報告にとどまっていて研究の進展自体はあまり見えてこなかっただけに、こうした本はありがたいです。