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開店休業の記

今日の本

はるかなるわがラスカル

 「はるかなるわがラスカル」(スターリング・ノース:著 亀山龍樹:訳 ブッキング)、読了。

 わたしは数回しか見たことがありませんが、有名なアニメ「あらいぐまラスカル」(子どものころ、日曜の夜に放送されていたのはおぼえています)の原作です。

 1918年(第1次世界大戦中!)のアメリカ、ウィスコンシン州に暮らす少年スターリングが、拾ったあらいぐまの子・ラスカルと過ごした日々を描いた児童書。著者の実体験に基づいて書かれたようです。

 この本が出版されたのは書かれた時代のはるか後、1963年のことであり、予想されるように良き時代を振り返る、といった雰囲気につつまれた作品です。しかし、必要以上に感傷的になることなく当時のアメリカ農村部の暮らしを淡々とかつ牧歌的に描写しており、読後感がとてもすっきりして気持ちの良いお話でした。児童はもちろん、アニメ未見の大人でも楽しめる佳作だと思います。