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開店休業の記

今日の音楽 − 全作揃える気はないので

Forty Licks

 今となってはずいぶん前のこと、The Beatles を一通り聴き、今度は The Beatles のライバルであったという The Rolling Stones を聴いてみたいと思っていたころ、たまたま父の知り合いに初期 Stones のベスト・アルバム(多分デッカ・レコード時代の作品を集めたもの)を譲ってもらったのですが、これがさっぱりピンとこず、以降しばらく Stones への関心を失ったおぼえがあります。

 日本人には割と多いと思いますが、わたしのように The Beatles は聴いたから次は Stones だっていうの。Stones への入り方としてはあんまり良くないのではないかと思います。だって、明らかに持ち味、違うもん、The Beatles と。う〜ん、何と言うか、「ロックにあまり関心はないけどビートルズは好き」というのはけっこうありそうな話ですが、「ロックにあまり関心はないけどストーンズは好き」というのはちょっと考えにくい。そんな感じ。The Beatles 的なものを期待して聴くバンドではないよね、きっと。

 もっとも、The Beatles の、変幻自在でありながらあまりに多くの人に受け入れられてしまったあの怪物じみた音楽性は、他のいかなるロック・バンドに対してであれ比較評価の基準として不適格だと思うのですが。閑話休題。

 てな訳で Stones です。いや、前述のとおり、過去、あまり関心を持っていなかったとはいえ、好きな曲もいくつかあるし、現役最古のロック・バンドに敬意を表して、有名曲ぐらいはあらかたCDで押さえておきたいなと購入に踏み切りました。2002年に出た2枚組のベスト、"Forty Licks" です。1枚目が60年代の曲、2枚目が70年代以降という構成で、各20曲の計40曲。とりあえず Stones の概要を知ろうというのなら、なかなかお手ごろ。

 とまあ、お勉強ノリで聴いてみたというのは否定できないところですが、しかしそういうあまり前向きではない聴き手に楽々40曲も聴き通させる力はさすがだわ。素直に感心。

 収録曲の中で一番好きな "Gimme Shelter" は・・・、好きなんだけど、実はどこが山なんだか谷なんだか、よーわからんとりとめのない演奏だな。ヘロヘロヘロヘロさ迷い歩くギターなんか、今にも曲を放ったらかしにしてどっか行っちゃいそう。そこが良いというのも確かですが。

 で、同傾向の曲、多し。「演奏する側からすると、実はマネのしにくい音楽なのかも」とか「やはり Charlie Watts は偉大なのか」とか、聴いていてそんなことが時々頭をよぎりました。ひょっとしてそのあたりが Stones の魅力?

 付け加えるとわたしはやっぱり2枚目より1枚目の方が良かったです。