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開店休業の記

今日の本

ひきこもりの<ゴール>

 「ひきこもりの<ゴール>」(石川良子:著 青弓社)、読了。

 調査活動を通じて「ひきこもり」という現象、あるいは「ひきこもり」の状態にある人、を「ひきこもり」ではない「部外者」がどのように理解するかということを考察したもの。著者は社会学の研究者です。題に「ゴール」とありますが、「どうしたら引きこもりから脱出できるか」といった方法論の本ではありません。

 わたしは単純に「ひきこもり」が他者とのコミュニケーション・交流に問題を抱えてしまっている状態だと考えていたのですが、そうではない(サークル活動等によって他者との関係が回復しても、当人は「苦痛」から依然として解放されずにいる場合が多い)という点が大きな発見でした。と同時に、おそらくは著者も感じているであろう「ひきこもり」の問題の見通しのきかなさにいささか気が重くもなりもしました。ちょっとタメイキ。