メニュー 蕭寥亭 検索

開店休業の記

今日の音楽 − 声が分かれ目

Leon Russell

 大昔、酒のコマーシャル(どこのメーカーかは忘れました)で "A Song For You" が使われていたことがありました。まだ子どもだったわたしは「なんかちょっと異様な声だなぁ」と思いつつも哀感のあるメロディには魅かれていました。大人になってからも時々思い出すことがあり、「また聴きたいなぁ」と感じていたのですが何せ幼かったので誰が歌っていたのかまでは記憶しておらず、ずっと聴けずにいたところ、しばらく前に偶然別人によるカバー・バージョンを聴く機会があり、そこから原作者 Leon Russell にたどりつきました。

 "A Song For You" を含む彼の1970年のアルバム "Leon Russell" です。

 やはり "A Song For You" は名曲と言っていいかと思います。ただ、アルバムの他の収録曲とは異質な感じがありますが。

 アルバム全体としては当時一大潮流となっていたアメリカ南部志向が前面に押し出されており、"A Song For You" 以外の曲もなかなか。おもしろいのは本人はロスアンジェルスを活動拠点にしていたアメリカ人なのに英国出身のミュージシャンが大挙参加の上、12曲中7曲までがロンドンでレコーディングされていること。プロデューサーも Faces なんかで知られる Glyn Johns だし。

 改めて聴いた彼の声はやっぱり独特でクセが強く、そこで好き嫌いがはっきり分かれそうだなぁ。声の質は違いますが、「ひしゃげた」感じが Tom Petty と少し似ている、なんて思いました。