
「戦争の経済学」(ポール・ポースト:著 山形浩生:訳 バジリコ)、読了。
内容は題のとおり。原題も "The Economics Of War" 。
項目をいくつか挙げますと
「アメリカ軍事支出とマクロ経済」
「米軍の報酬水準は十分か?」
「世界の兵器市場」
「テロリズムの経済的影響」
ってなところ。経済学的な手法でもって戦争を分析するという本です。
こういった観点から戦争を考察するということは重要だと思っていましたので、非常に興味深く読めました。今後の参考になると思います。その分析に基づく結論が妥当かどうかはさらに読者それぞれに検討が必要でしょうが、議論の叩き台として十分価値があると思います。
表紙の雰囲気からして気軽に手を出しにくい感じですし、講義に使われることも念頭に置いた内容ということなのでお堅いといえばまあそうですが、その割には説明は平易で読み物としても意外に読みやすいです。