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開店休業の記

今日の本

八幡神と神仏習合

 「八幡神と神仏習合」(逵日出典:著 講談社)、読了。

 八幡信仰の起源・展開と神仏習合という日本における特徴的な宗教現象を解説したもの。これも発見の多い本でした。

 まず最初の第一・二章で取り上げられた日本の古代神祇信仰と仏教伝来、そして神仏習合へと進む過程の叙述は簡潔平易でわかりやすく参考になりました。

 後に清和源氏の氏神、「弓矢八幡」と武門の神として知られるようになった八幡神が、本来新羅系渡来人の神で元から仏教・道教が融合した性格を持っていたこと、さらに大分県宇佐地方の土着信仰とも融合し、隼人征伐・大仏建立に託宣をもって貢献したことから皇室の尊崇も得て、ついには「八幡大菩薩」として神仏習合の先駆的存在に成長していったことなど、とてもおもしろく読めました。実に波乱に満ちた生涯を送ってこられた神なのですね、八幡様は。