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開店休業の記

今日の本

イギリス経済 再生の真実

 「イギリス経済 再生の真実」(日本経済新聞社:編 日本経済新聞出版社)、読了。

 題を見てもかの国についてはどうも「老大国」というイメージ(90年代前半あたりまでの)がつきまとってピンとこなかったのですが、ずいぶん変わったんですね、イギリスは。ロンドンの街がテレビのニュースなどで映し出されるとき、行き交う人々の人種・民族がずいぶん多様化しているような気がして「昔からそうだったっけ?」と不思議に思っていたのですが、なるほど。

 かつて「世界の工場」と呼ばれた国が今や金融業を基幹産業として規制緩和・競争促進等の改革に邁進し長期の景気拡大に成功した姿には、同様に改革が叫ばれながら中途半端なところでなしくずしになりそうな日本としては学ぶべきところは多そうです。しかし、バブル景気全盛のころの日本やちょっと前のアメリカについてもそのシステムの優位性が大いに喧伝されましたが、その陰に深刻な病巣が隠れ社会を蝕んでいたわけで、好況が続くイギリスにしてもどこかに落とし穴が潜んでいそうな、そんな一抹の不安は感じないでもありません。