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開店休業の記

今日の本

幕末の朝廷

 「幕末の朝廷」(家近良樹:著 中央公論新社)、読了。

 幕末期の天皇・孝明天皇とその補佐役であった関白・鷹司政道を軸に幕末の朝廷の動きを追ったもの。

 以前、「幕末の天皇」という本をここで取り上げましたが、あちらが光格・孝明の両天皇の朝廷の権威回復を目指す姿を重点においた内容でしたが、こちらは孝明天皇期の朝廷に焦点を絞り、ペリー来航に揺れる朝廷内部の動向や孝明天皇の人物像を中心にしています。本書には「幕末の天皇」に対する批判的な見解も盛り込まれており、読むなら2冊とも併読されることをお勧めします。

 志士や幕府、あるいは雄藩の立場から見た幕末史というのはたくさんありますが、朝廷からの視点というのはまだまだのようです。それだけにこれからおもしろい見解が出てきそうな気がします。