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開店休業の記

今日の音楽 − 国内新品半額購入シリーズ・その3

ゴールデン・ベスト

 国内新品半額購入シリーズの第3弾はおおっ、日本のグループです。ザ・フォーク・クルセダーズの「ゴールデン・ベスト」です。解説がついていないのでどういう素性のCDなのかよくわからないのですが、シングル曲を集めたベスト盤のようです。

 ザ・フォーク・クルセダーズは1960年代後半に短期間活動したグループで、その後サディスティック・ミカ・バンド等で活躍する加藤和彦や現・精神科医(!)で一般向けの著書もある北山修(きたやまおさむ)らを擁し、当時「帰って来たヨッパライ」が大ヒットしました。わたしもほぼ同時代に聴いた記憶があります。

 収録曲の中ではやっぱり「帰って来たヨッパライ」ですねぇ、あの「おらは死んじまっただ」ってヤツです。今聴いてもけっこうオカしいです。バカバカしさが徹底してて良い。

 他の曲はオリジナルの他、「ゲ・ゲ・ゲの鬼太郎」や「ひょっこりひょうたん島」のカバーや「山羊さんゆうびん」なんかも演っています。「百まで生きよう」は・・・、これは思いっきり The Beatles 、"When I'm Sixty-Four" ! その驚異的なまでに素直なパクリっぷりには絶句(笑)。「知的所有権」もへったくれもありゃしませんが、64から100にしてどーするっ!(笑)「ソーラン節」はカッチョえー。「ソーラン節」はロックだぜ! そうそう、「女の娘は強い」の作曲者は正体不明の N.Span という人になっていますが、これ、元歌は Harry Belafonte や Ronnie Lane もカバーしたカリプソ、King Radio の "Man Smart (Woman Smarter)" じゃないの? コーラスでもろに "That's right, the woman is too smarter" って歌ってますけど。そう思ったので調べてみましたら、Norman Span というのが King Radio の本名らしいことがわかりました。ううむ、そうだったのくわ。意外なところで勉強。

 バックの音は良く言えばあの時代らしい、悪く言えば今日的には「ダッセー」というのが多く時に安っぽく感じられる部分もあるものの、時代の限界の中で若者ならではの闇雲な意欲の元に模索された工夫や試みは、とっ散らかっているにしてもできあがってしまった感のある今の音楽ではなかなか得られない「可能性の豊かさ」があり十分楽しめます。何より本来洋楽であるフォークにもロックにもない日本的な「戯れ歌」感覚がなかなかに素敵です。斜に構えているようでいながら、どこか「生真面目さ」が感じられてしまうのも当時の学生グループらしくて微笑ましいというか。