メニュー 蕭寥亭 検索

開店休業の記

今日の本

薬が効かない!

 「薬が効かない!」(三瀬勝利:著 文藝春秋)、読了。

 「抗生物質が効かない細菌に院内感染して死亡」といった報道を時折聞くようになりましたが、かつて魔法のような効果を発揮した抗生物質が徐々にその力を失いつつある現状をわかりやすく解説した本です。

 「結果的に耐性菌を蔓延させかねない一般家庭での抗菌グッズの使用は、特別な事情がある場合を除き、効果は薄く害は大きい」という指摘はちょっと衝撃。今まで何の気なしに使ってましたので。言われてみればそうだよな〜。耐性菌が現れる理由として、ウィルスを介して自然環境下で遺伝子組換がおこなわれることが一因というのも少々驚きました。そういう変化は突然変異で起こるものだとばかり思っていたもので。なかなか勉強になりました。

 惜しむらくは、文章の各所に見受けられる皮肉っぽいヒネリはややスベリ気味。