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開店休業の記

今日の本

人類がたどってきた道

 「人類がたどってきた道」(海部陽介:著 日本放送出版協会)、読了。

 文字により歴史が記録し始められるより前の時代の歴史、つまり先史時代にアフリカから全世界へ進出した我々の祖先の歩みを考古学・人類学の観点から追っていくというなかなか壮大な読み物。人類共通の祖先がアフリカから他の地域へと拡散していったのは約5万年ほど前だと考えられているそうで、それを思うと歴史時代はせいぜい1万年以下というところですから、現生人類の生きた時代のごく限られた部分しか扱っていないということになります。歴史好きな人間は(わたしを含め)ともすれば歴史時代こそが人類のすべてというような考えかたをしがちなので、このことはきっちりわきまえて、時々思い出すようにした方がよいでしょうね。なお、生物学的には現生人類は共通起源の1種のみです。