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開店休業の記

今日の本

戦国大名と天皇

 「戦国大名と天皇」(今谷明:著 講談社)、読了。

 従来その力が最も衰微していたとされる戦国時代の天皇・朝廷について、再評価を試みた本。

 戦国期の天皇・朝廷がしばしば経済的に困難な状況に陥っていたのはたしかだが、室町幕府が没落し大小の軍事勢力が日本中を割拠する中、全国的に影響を及ぼしうる唯一の権威としてむしろ復活を遂げていた、というのが本書の主張です。

 混沌とした実力主義の時代だからこそすがる対象が求められる(精神的にも実利的にも)というのは、逆説的ではありますがなるほどと思います。また、天皇・朝廷が主体的・精力的に活動したようには見えないのに、いつのまにか復権していたような印象があっておもしろかったです。