
「ソシュールと言語学」(町田健:著 講談社)、読了。
スイスの言語学者ソシュールに始まる現代構造主義言語学の流れを追ったもの。
なんとか読みきりはしましたが、いや〜、久々にキツい本でした。連辞関係とか弁別的機能とかいったこの本に登場する概念がさっぱり頭に定着してくれず、薄い本なのになかなか前に進みませんでした。
といって著者の文章が難解、というわけではありません。むしろ、かみくだいてやさしく説明しようとしているのは感じられるのですが、むう。
構造主義言語学が、すべての言語に共通する普遍的な性質を追究するというもともと抽象性の高い学問であるというのが、わかりにくさの最大の要因なのでしょうが、まあ、それがわかっただけでも収穫?