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開店休業の記

今日の本

本は変わる! 印刷情報文化論

 「本は変わる! 印刷情報文化論」(中西秀彦:著 東京創元社)、読了。

 著者は老舗印刷会社の役員で、現場で考えた印刷・出版の現在、そしてこれから、という内容です。ITに明るい人のようで、その方面と印刷・出版との関係にかなり紙幅を割いています。

 このところ出版不況と言われ続けていますが、著者はこの状況から印刷・出版事業が生き延びるためには、大部数前提の業界システムを改めて、少部数ではあっても多種の本が出せて、かつ利益が上げられるような方向に進むべきだと主張しています。最近、よく耳にする「ロングテール」に近い発想のようです(ちなみにこの本が発売されたのは2003年)。もっとも製造業の世界ではすでに多品種少量生産への取り組みがなされて久しいように思いますから、この業界はちょっと遅れているという気もします。