『主君「押込」の構造』(笠谷和比古:著 講談社)、読了。
主君押込ってえと、デキの悪いお殿様を親戚や家臣が座敷牢かなんかにぶち込んで強制的に隠居にしてしまうことですが、これが江戸時代中期以降幕府にも認められた正当な行為であったことを論証した本です。のみならず、こうした行為が正当とさえされる江戸期の主従関係とはいかなるものなのか、というところまで踏み込んで論じています。
まず、テーマが魅力的。内容も説得力があります。江戸期の藩とは、拡大され、公的存在へと転化された「家」組織であったかと考えさせられます。