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開店休業の記

今日の本

わが悲しき娼婦たちの思い出

 「わが悲しき娼婦たちの思い出」(ガブリエル・ガルシア・マルケス:著 木村榮一:訳 新潮社)、読了。

 ラテン文学の巨星、久々の新作小説。

 キッパリ言いましょう、「恋愛物」です。

 しかし、ドラマティックな展開も甘々な雰囲気も無いまま、淡々と進行していくお話なので、そのつもりで読むと「ツマンネー」と感じてしまう人が多いかも。わたしは著者の語り口がとても好きなので十分楽しめましたが、中篇ということで少々物足りなさはあります。