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開店休業の記

今日のマンガ

海の魚鱗宮

 『海の魚鱗宮』(山岸凉子:作 文藝春秋)、読了。

 『吉野朔実は本が大好き〔吉野朔実劇場 ALL IN ONE〕』の1篇(「読書の連鎖」424ページ)に、作者が本を読んでいて山岸凉子のタイトルは忘れてしまったある短編を思い出し、読みたくなって山岸凉子の短編集を次々と買って(書いてあるだけで5冊も!)読むのだけど、見つからない、ついには『日出処の天子』(入ってないって・・・)まで読みだしてしまう、というのがありました。

 で、結局、その短編のタイトルはわからずじまい。気になっていたのですが、最近、『悪夢』というタイトルのお話らしいということが判明しましたので、収録されている本書を読んでみました。

 わたしも山岸凉子は『日出処の天子』といくつか短編を読んでいます。高い評価に違わぬ優れたマンガ家さんだとは思っているのですが、それほどたくさんは読んでいません。

 だって、怖いんですもん、この人のマンガ。

 おまけにすごく居心地の悪い世界を丹念に描く人で。

 本書も『悪夢』を含め収録5篇、そういうマンガばかりで、「うううぅぅぅっっっ・・・」と心の中でうめきながら読んでいて、なかなかページが先に進みませんでした。

 絵は、スラリとした細くて硬質な線、書き込みは少なめで画面は白さが目立ち、繊細で潔癖さと脆さを同時に感じる、そう、わたしはいつも陶器やガラス細工を連想します。で、その裏には横溝正史ばりの怪奇とドロドロの情念がうごめいているという。そして、その危うげな世界は常にいやーな感じの張りつめた空気で覆われており、今にも無残に砕け散りそうで・・・、ひっっっ・・・。